モラルハザードとは、情報の非対称性がある状況で、一方の当事者がリスクを負わずに行動を変化させることで発生する問題です。特に保険契約などで、被保険者が保険があることを理由に注意を怠るような行動を指します。
モラルハザードは市場の効率性を損なうため、経済学で重要な概念です。保険市場や労働市場など様々な場面で発生し、適切な契約設計や規制が必要となるケースが多いからです。
逆選択が契約前の情報の非対称性に起因するのに対し、モラルハザードは契約後の行動変化に起因します。例えば、中古車市場で起こる「レモン問題」は逆選択、自動車保険加入後の危険運転はモラルハザードの例です。