情報の非対称性とは、取引の当事者間で保有する情報に差がある状態を指します。売り手と買い手、雇用主と従業員など、関係者間で情報の質や量に格差が生じることで、市場の効率性が損なわれることがあります。
中古車市場が典型的な例です。売り手は車の状態をよく知っていますが、買い手は正確な情報を得られません。このため、質の悪い車(レモン)ばかりが市場に残り、良い車が駆逐される現象が起きます。保険市場でも、健康リスクの高い人ほど保険に加入する傾向があります。
契約設計やインセンティブ制度の導入が有効です。例えば、保険では自己負担額を設定したり、企業では成果連動型の報酬体系を採用したりします。情報開示を促す仕組み作りや、監視システムの整備も重要な対策です。