貨幣数量説は、物価水準が経済中の貨幣量に比例して変化するという古典派経済学の理論です。MV=PTという方程式で表され、貨幣の流通速度(V)が一定と仮定すると、貨幣量(M)の増加が直接物価(P)の上昇につながると説明します。
現代日本では、中央銀行が大量の貨幣を供給しても期待インフレ率が低く、企業や家計が貨幣を貯蓄に回す傾向が強いため、貨幣数量説が想定するような物価上昇が起こりにくい状況です。また、金融政策の効果が限定的な「流動性の罠」状態にあることも要因です。
中小企業診断士一次試験の経済学では、貨幣数量説の基本概念や方程式(MV=PT)の理解、古典派とケインズ派の貨幣観の違いなどが問われます。過去問では理論の説明や具体例を用いた計算問題が出題されることがあります。