自己株式の消却とは、企業が自社で保有している株式(自己株式)を市場から買い戻した後、その株式を消滅させる行為です。これにより発行済み株式総数が減少し、1株当たりの価値が上昇する効果があります。
自己株消却の主な目的には、(1)過剰資本の調整、(2)株主還元による株価上昇、(3)財務体質の改善、(4)敵対的買収対策などがあります。特に余剰資金がある企業が株主還元手段として利用するケースが増えています。
会計処理では、消却した自己株式の取得原価を「資本金」から直接控除します。具体的には、資本金のうち株式消却差金として処理され、貸借対照表の純資産の部が減少します。簿記1級レベルの重要な論点として出題されることもあります。