モラトリアムとは、青年期に社会的な義務や責任から一時的に解放され、自己探求やアイデンティティ形成を行う猶予期間を指します。経済用語の「支払い猶予」から転じた心理学用語で、特に20代前後の若者にみられる特徴的な心理状態です。
モラトリアム期間の長さには個人差がありますが、一般的には10代後半から20代半ばまでとされています。ただし現代社会では、就職や結婚の時期が遅くなる傾向があり、30代までモラトリアム状態が続くケースも増えています。
モラトリアム自体は悪いことではありません。適度なモラトリアム期間は、自己理解を深め、将来の選択肢を広げる重要な時間となります。ただし、過度に長引かせると社会適応に支障をきたす可能性もあるため、バランスが大切です。