AT1債(Additional Tier 1債)は銀行が発行する劣後債の一種で、自己資本比率を高めるためのハイブリッド証券です。普通債券と異なり、一定条件で元本削減や株式転換が可能な特徴があります。
最大のリスクは発行体の財務状況悪化時に無価値化する可能性があることです。クレディ・スイスの事例では2.2兆円のAT1債が無価値となり、投資家に大きな損失が発生しました。また、普通債権より劣後するため、破綻時には優先的に損失を被ります。
高い利回りが期待できる点が最大のメリットです。通常の社債より1-3%程度高いクーポンレートが設定されることが多く、機関投資家を中心に人気があります。ただし、高いリスクを伴うため、個人投資家は慎重な検討が必要です。